
キッチンカーで開業するためには準備するべきことが沢山あります。キッチンカーとして使用する車の準備や資金を準備する以外に必要なことは何があるのでしょう?キッチンカーを開業するにあたって、やるべきことの流れや、準備する必要もあるものを解説していきます。キッチンカーを開業したい方は必見です。
1. キッチンカーを開業までの流れ

キッチンカーは3か月程度の準備期間があれば、開業ができるというメリットがあります。手軽に始められると人気のキッチンカーですが、どのような流れで開業ができるのでしょうか。開業するための流れを5ステップにわけて解説していきます。
1-1. 計画をたてる
まずは開業するために最も重要なステップである、資金計画や事業計画をたてることから始めます。『資金計画』とはどの程度の資金を集めれば開業ができるのかを考えることが必要です。キッチンカーの開業資金は250万〜300万円程度といわれています。その資金に含まれるものは以下のとおりです。
- 車両本体の準備費用
- 車両本体の維持費用
- 料理器具の費用
- 販売時に必要な容器の費用
- チラシや看板など宣伝にかかる費用
- 出店料
車両をどのような形で準備するのか、どのようなメニュー内容で販売するのかにより準備するべき資金に差が出ます。また、開業してすぐに収益が発生しない場合もあります。3か月程度は無給でも過ごせるくらいの、資金を準備し計画すると安心です。 資金は自己資金のみで開業する場合もありますが、金融機関から融資をしてもらい開業することも可能です。しかし融資をうけるのも1か月程度かかるため、その期間のことも計画にいれて考えておく必要があります。次に明確に資金を出すために必要となるのは、開業の基本ともいえる『事業計画』をたてることです。キッチンカーのコンセプトや、何を販売するキッチンカーにするのかなどしっかりと計画をたてる必要があります。
1-2. 車両の購入、準備
キッチンカーで開業するにあたり、車両本体がないからには始められません。車両の準備方法はいくつかあります。
- ベースを準備し製作してもらう
- 中古のキッチンカーを購入
- 所有している自動車を改造する
- キッチンカーのレンタルやリース
キッチンカーとなるベースの車両を準備し、キッチンカーを専門で製造している工場などに製作してもらうという手段があります。まずはキッチンカーを製作している業者や車の整備工場に相談をしてみましょう。車両の手配から行ってくれる場合もあるのでおすすめです。 しかし、製作するためにはその作業者の腕や予約状況によって異なりますが、2~3か月程の期間がかかる場合もあるので注意が必要です。中古のキッチンカーを購入すると、すでにキッチンカーとして出来上がっているものを購入しすぐに開業できるメリットがあります。しかし、メンテナンスなどで計画外の出費や、修理に想像以上の期間を要する場合もあるので注意が必要です。 また、月々の費用もかかってしまいますが、レンタルやリースを利用する方もいます。使用したい自治体ですでに営業許可を取得しているキッチンカーであれば、手続きを省略することでき便利です。すでに軽トラックなどキッチンカーとして使用できる車両を持っている場合は、その車両をキッチンカー仕様に改造して使用することも可能です。どのような方法で車両を準備するかは、自身の資金計画と照らし合わせて考えるようにしましょう。

1-3. 出店場所・仕込み場所の確保
キッチンカーを確保しても出店場所の確保をしなければ、営業を開始することはできません。キッチンカーを開業するには、出店場所と仕込み場所をそれぞれ確保する必要があります。出店場所はその名の通り、キッチンカーを出店する場所のことです。
出店には行政の許可が必要で出店するためには、平均して3,000~10,000円の出店料がかかります。平日や土日祝日で料金が異なる場合もあるので事前に、確認するようにしましょう。無許可で出店をしてしまうと、道路交通法違反などにより罰せられます。 仕込み場所というのは、キッチンカーで販売するための仕込みを行う場所です。保健所の許可をとる必要があり、自治体によりその定義や基準は異なります。原則自宅は仕込み場所として認められないので注意が必要です。どこで仕込みをして、どの場所で許可を得て出店するのか事前に決めておく必要があります。
1-4. 営業許可を取得する
キッチンカーで開業をするためには、保健所から営業許可を取得することが必要です。保健所は自治体ごとに設置されています。キッチンカーは移動販売ですが、出店する地域ごとに営業許可を取得します。 営業許可を効率よく取得するために、事前にどこを拠点に出店をするか決めておくことが大切です。営業許可の申請は、一箇所で1万円以上かかります。言葉の通り移動しながら行き当たりばったりで出店すると毎回申請をすることになってしまい、手間もお金もかかるので注意が必要です。
1-5. キッチンカーの開業
ここまでの準備を経てようやくキッチンカーを開業できます。開業後はSNS等を利用しお店の宣伝を行うことも主流となっています。 ここまでキッチンカーを開業するための流れを解説しました。初めて独立して開業する方は不安に感じることが多いのではないでしょうか。不安に感じる方は独立開業支援を行っている企業の力を借りることもおすすめです。必要な流れを教えてくれたり、出店場所も提供してくれたりと個人で動くよりもスムーズに開業まで進められます。
2. キッチンカーの開業で準備するべきもの

キッチンカーを開業するにあたって準備するべきものは以下の通りです。
- 車両本体
- 調理道具
- 容器やスプーン割り箸など
その調理道具といわれるもののなかには、以下が含まれます。
- シンク
- 吸水、排水タンク
- 照明
- 換気扇
- 冷蔵庫
- 蓋付きゴミ箱
- 電源装置
車両以外に必要となるものの準備も必要です。漏れがないように準備をし、その分の資金を確保しておくことも忘れないようにしましょう。
3. まとめ
今回はキッチンカー開業の流れと準備するべきものについて解説しました。キッチンカーで移動販売を行う際には、車両の準備だけでなく用意するべきことなど沢山あることがわかりました。独立開業支援を行っている企業の力など借りて、開業準備を進めていくのもいいでしょう。 東京都立川市にあります、「有限会社 フリースタイル」では、移動販売車製作や出店場所の仲介を行っています。また、それだけでなく、各種イベント企画/運営/開場設営/レンタル/ディスプレー/看板製作/商業施設における各種催事企画/テナント仲介/イベントマッチングを行っています。キッチンカー開業でお困りの方は、ぜひお気軽にご相談ください。